トム・ワトソン / プロゴルファーガイド
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トム・ワトソン

71年プロ入り。ジャック・ニクラウスの次の世代をリードしたゴルファーで新帝王とも呼ばれた。メジャーではマスターズ(77年、81年)、全米オープン(82年)全英オープン(75年、77年、80年、82年、83年)の8勝を挙げている。

帝王、ジャック・ニクラウスと幾度となく死闘を演じてきた。82年の全米オープンでは17番のパー3でワトソンのティーショットはラフの中に。しかし、次のショットをワトソンはチップインさせ、その年の全米オープンはジャック・ニクラウスをかわして優勝している。

しかし、87年のナビスコ・チャンピオンシップ優勝の後は9年間、優勝から遠ざかった。その理由にはパッティングの不調があった。ショットはいい。しかし、パッティングが入らない。しかも短いパットに限って。ロングパットはある程度決めていたようにも見えた。

そんな不調を乗り越えて、96年にはメモリアル・トーナメントで優勝。98年にはマスターカード・コロニアルで48歳という年齢で優勝した。88年、トム・ワトソンは世界ゴルフ殿堂入りを果たしている。

トム・ワトソンはシニアツアーでも活躍を見せている。2001年には全米シニアプロ選手権で優勝。03年には全英シニアオープン優勝。05年に再び全英シニアオープン優勝。さらに07年には3度目となる全英シニアオープンの優勝を挙げている。

トム・ワトソン59歳の挑戦

メジャー大会では2000年の全米プロで9位に入ってからは主だった活躍はなく、07年、08年はメジャー大会の決勝ラウンドに進出することはなかった。ところが・・・

2009年の全英オープンは59歳という年齢で出場。最終日を最終組でプレーするという快挙でファンを驚かせた。

大会途中のインタビューでは、ジャック・ニクラウスとまわれたらどれだけよかっただろう、とコメントも残している。

大会初日はリーダーと1打差、2日目は首位タイ、3日目を終わった時点で首位となり、メジャー大会の最終日に最終組でまわった最年長のゴルファーとなった。

トム・ワトソンは3日目の18番のフェアウェイを歩いている時、長年彼のキャディーで49歳という若さでなくなったブルース・エドワーズのことを思い出していたという。

最終の18番ホール。パーをとれば優勝という場面で惜しくもパーパットをはずし、先に2アンダーでフィニッシュしていたスチュアート・シンクとの4ホールに及ぶプレーオフに突入した。

しかし、大会期間中好調だったショットに乱れが生じ惜しくも優勝はならなかった。59歳という年齢でメジャー大会優勝にあと一歩というところまで迫ったトム・ワトソン。彼を応援していた人は世界中にどれだけいただろうか。

多くのファンを魅了し、ゴルフの楽しさを再認識させてくれたことは確かである。

トム・ワトソンのプロフィール

名前:Tom Watson (トム・ワトソン )
出生地:米ミズーリ州
プロ転向:1971年

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